このページでは自宅サーバーに、RAID構成パーティションを設置するためのモデルケースについて初心者/ビギナー向けに解説します。
お便利サーバー.com+相互リンクサイト内をキーワードで検索
OSにRAIDデバイスを追加

RAIDを新たに作成する

ハードディスクの追加

RAID構築モデルについて

ハードディスクの領域確保

mdadmによるRAIDの作成

RAIDデバイスのマウント

ハードディスクが壊れたら

mdadmによるRAIDの修復

mdadmによるディスクの交換

mdadmによるRAIDの解除


RAID構築のモデルケース

RAID にはパフォーマンス重視のRAID0、冗長性重視のRAID1、その両立型のRAID1+0、コストパフォーマンスに優れたRAID5、そしてビジネス運用に適したRAID6など、その用途に応じた様式がいくつかあります。

また複数の ハードディスク をまるごと結合させてRAIDを構築する ハードウェア RAID と違って、 WBEL CentOS ソフトウェア RAIDの場合はハードディスク内の パーティション 単位で結合を行いRAIDデバイスを構成します LinuxOSのソフトウェアRAIDの構成例について から、非常に多彩な組み合わせでのRAIDが構成できます。

もちろん、これらの一つ一つのケースについてここですべてを説明するのは困難です。

ただWBELやCentOSによるソフトウェアRAIDの構築方法は、構成や方式が変わっても設定方法そのものは変わりませんから、基本的な設定方法さえ覚えてしまえば後は簡単な応用になります。

そこでこのセクションでは以下のようなモデルケースを想定してRAIDの構築例を説明してみようと思います。

なお、このセクションでは WBEL4 による構築を行うものとして説明します。

操作方法はWBEL3、CentOS3、CentOS4、CentOS5の場合もほとんど変わりはありませんが、メッセージの内容などが若干異なりますので注意してください。

ハードディスクの増設位置

今回のモデルケースでは、既に WBEL4 のシステムが "P-ATA(IDE)" ハードディスク "/dev/hda" インストール されて稼動しているものとし、この ホスト機 に、 160 GB のハードディスクを 3台 追加するものとします。

ハードディスク増設のモデル
ハードディスク増設のモデル

もしもIDEの拡張インターフェースカードを追加していて、そのインターフェースにハードディスクを追加した場合に、ドライブ名は接続位置によって "/dev/hde" "/dev/hdf" のように変化します。

またインターフェースが S-ATA の場合のドライブ名は通常接続順に "/dev/sda" "/dev/sdb" となります。

このセクションを参考にお使いのホスト機にハードディスクを追加するときは、この部分を適宜読み替えて参照してください。

RAID構成の設計について

増設したハードディスクはそれぞれ 60GB 100GB の二つずつの パーティション に分割します。

そして60GBのパーティションで RAID 1構成の "/dev/md0" を作成し、100GBのパーティションで RAID5 構成の "/dev/md1" を作成します。

RAID構成のモデル
RAID構成のモデル

RAID1は同じサイズの二つのパーティションに同じデータを書き込む ミラーリングRAID 構成ですから RAID1について 、最低二つのパーティションで作成することができますが、同じサイズのパーティションが他に確保できればこれを スペアパーティション として利用することができます。

そこで今回のモデルでは "/dev/md0" の実稼動パーティションとして "/dev/hdb1" "/dev/hdc1" を、スペアパーティションとして "/dev/hdd1" を設定するものとします。

スペアパーティションを確保しておけば、実稼動パーティションのどちらかに障害が発生したときに自動的にパーティションの置き換えが行われますから障害が起こっても慌てて対処する必要がなくなるわけです。ハードディスクの台数に余裕があれば利用したい仕組みです。

RAID5は、例えば同じサイズの三つのパーティションを使ってほぼ二つ分のパーティションの容量を利用する パリティ分散ストライピングRAID です RAID5について

今回のモデルでは "/dev/md1" の実稼動パーティションとして、100GBのパーティション "/dev/hdb2" "/dev/hdc2" "/dev/hdd2" の三つを構成して200GBのRAID5デバイスを作成してみます。

今回は3台のハードディスクしか使いませんが、もしももう一台ハードディスク "/dev/hde" が組み込まれていて、なおかつ同じ容量のパーティションが確保できるのであれば、これをスペアパーティションとして利用することができますし、合計4つのパーティションで300GBのRAIDデバイスを作成することもできます。

また、構成に使えるパーティションが4つになると、WBEL4やCentOS4、CentOS5の場合はRAID6 RAID6について も利用できるようになります。

関連セクションへ 関連セクション・ OSをRAID構成でインストール

このページの先頭へ↑

ハードディスクの認識の確認

ホスト機 への ハードディスク の取り付けができたらホスト機を起動します。

取り付け方法に根本的な誤りがあるとホスト機が起動しなかったり、 WBEL CentOS の起動が途中で停止したりすることがありますから、一番最初は実機で BIOS やWBEL及びCentOSの起動プロセスを見守りながら起動させ、不具合が見つかったら適宜修正します WBEL3の起動プロセスの確認 CentOS3の起動プロセスの確認 WBEL4の起動プロセスの確認 CentOS4の起動プロセスの確認 CentOS5の起動プロセスの確認

WBELやCentOSのシステムが無事起動して ログイン プロンプト が表示されたら、 サブネット 内の適当な クライアント機 から SSHクライアント 構築中のLinuxサーバー ログイン します SSHクライアントでサーバーに接続する(WBEL3) SSHクライアントでサーバーに接続する(CentOS3) SSHクライアントでサーバーに接続する(WBEL4) SSHクライアントでサーバーに接続する(CentOS4) SSHクライアントでサーバーに接続する(CentOS5)

それから su コマンド ユーザーアカウント "root" に変更し、 cat コマンド と grep コマンドを使ってWBELやCentOSの起動メッセージである "/var/log/dmesg" の内容からハードディスクの認識状況を確認してみます。

[tanaka@web1 ~]$ su -Enter
Password: "root"のパスワードを入力します。 Enter
[root@web1 ~]# cat /var/log/dmesg | grep hdEnter
.
.
.
  ide0: BM-DMA at 0xcc00-0xcc07, BIOS settings: hda:DMA, hdb:DMA
  ide1: BM-DMA at 0xcc08-0xcc0f, BIOS settings: hdc:DMA, hdd:DMA
hda: SAMSUNG SV2044D, ATA DISK drive
hdb: ST3160023A, ATA DISK drive
hdc: ST3160023A, ATA DISK drive
hdd: ST3160023A, ATA DISK drive
hda: max request size: 128KiB
hda: 39862368 sectors (20409 MB) w/472KiB Cache, CHS=39546/16/63, UDMA(66)
hda: cache flushes not supported
 hda: hda1 hda2 hda3
hdb: max request size: 1024KiB
hdb: 312581808 sectors (160041 MB) w/8192KiB Cache, CHS=19457/255/63, UDMA(100)
hdb: cache flushes supported
 hdb:
hdc: max request size: 1024KiB
hdc: 312581808 sectors (160041 MB) w/8192KiB Cache, CHS=19457/255/63, UDMA(100)
hdc: cache flushes supported
 hdc:
hdd: max request size: 1024KiB
hdd: 312581808 sectors (160041 MB) w/8192KiB Cache, CHS=19457/255/63, UDMA(100)
hdd: cache flushes supported
 hdd:
.
.
.
[root@web1 ~]#

メッセージの内容はホスト機の環境によって異なりますが、このように 増設したハードディスクのデバイス名がきちんと表示され、エラーが見当たらないこと が確認できれば大丈夫です。

ちなみにこれが "S-ATA" のハードディスクの場合は、デバイス名が "/dev/hd?" ではなく "/dev/sd?" ですので。

"cat /var/log/dmesg | grep sd

と実行します。

LinuxのRAIDの解説書
オススメです

WBELやCentOSでは通常、 "S-ATA" のハードディスクは SCSI 接続 SCSIハードディスクについて として扱われますのでメッセージの内容は "P-ATA" の場合と全く異なりますが、確認するポイントは "P-ATA" の場合と同じです。

BIOSできちんと認識できているハードディスクがここで見つからなかったりエラーになったりする場合はハードディスクやインターフェースに以上がある可能性が高いので、ハードディスクの付け替えなどを行ってみて原因を調べることになるかもしれません。

ハードディスクの接続が確認できたら次へ進みます。

関連セクションへ 関連セクション・ OSをRAID構成でインストール

このサイトは リンクフリー です。趣味や勉強のためでしたら、引用、転用、コピー、朗読、その他OKです。このサイトへのリンクについては こちら をご覧ください。今のところ更新予定はありませんのでご了承ください。
”Linux”は、Linus Torvalds 氏の各国における登録商標です。”Red Hat”及びRed Hatのロゴおよび Red Hat をベースとしたすべての商標とロゴは、各国におけるRed Hat, Inc. 社の商標または登録商標です。その他のプログラム名、システム名、製品名などは各メーカー、ベンダの各国における登録商標又は商標です。