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ところで、サーバーって何?

あると便利だとはいわれていても、実際にはそれがどういうもので、どういうところで役に立って、どうやって作ったらいいのか...。

結局本当のところはどういうものかよくわからないのが サーバー です。

サーバーは英語の "server" をカタカナにしただけの日本語です。辞書を引いてみると大抵は、

与える者、与える人、与えることを目的とした装置、機械など。

のような意味になっているはずです。一方、コンピュータの世界で サーバー というと、

情報を与えるコンピュータまたはプログラム。

という意味になります。

今や一家に一台はパソコンがあり、そしてその利用者の大半がインターネットでホームページを閲覧し、友人とメールのやりとりをし、ショッピングやゲーム、ビデオ視聴を楽しむ世の中になりました。

しかしよく考えてみるとそういう楽しみ方は別にパソコンとインターネットがなければできないという訳ではありません。

先ほど挙げた諸々のコミュニケーションは、テレビ、ラジオ、手紙、電話、通信販売、家庭用ゲーム機、レンタルビデオ、という具合に、実際にはずっと以前から世の中にあったものです。

ですから実際には、その 入手の手段がパソコンとインターネットに取って代わって、少し便利になっただけ。 ということになりはしないでしょうか。

結局これらの娯楽に共通していえることは、すべて 「情報を与えてもらうだけ」 であることです。

本来インターネットは他から情報をもらうだけではなく、世界中に自分の情報を発信できる素晴らしい通信ツールのはずです。ところが実際の利用の仕方といえば、 「情報の発信元にお願いして、その情報をもらうだけ。」 に他なりません。

もらうことも、与えることもできるツールをもっているのに、もらうことにしか利用しないのは、とても勿体無いことだと思いませんか?。

「情報を与えるコンピュータ」 であるサーバーを持ち、それを上手に運用できれば、自分自身が本当の意味での情報発信の中心となることができます。そこから得ることの出来る楽しみは、「与えてもらうだけ」というスタイルでは決して得られないものです。

今ご覧になっているホームページは、右の写真のサーバー機から発信されています。
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詳しくは サーバ専用機で自宅サーバー で。
お便利サーバー.com宅の自宅サーバーHP ProLiant ML115
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そのためにはまず、サーバーとは本来どういうものなのか、を知ることが大事です。

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コンピュータネットワークの誕生

日本でパーソナルコンピュータ、通称 パソコン が一般家庭にまで普及し始めたのは、1980年代の後半頃のことです。

そのころ欧米では、米国IBM社のパソコン PC/AT 、更にPC/ATと同じ アーキテクチャ を持つ AT互換機 と呼ばれるパソコンが主流になりつつありました。

ところが、当時PC/ATは日本語を扱うことができなかったという事情がありましたから、日本ではそのまま販売されるケースは少なく、日本語を便利に扱えるように一部設計を変更したパソコンが日本の各メーカーから販売され、日本国内では欧米の流れとは全く別のパソコン文化が形成されていました。

その中でも、最も普及し、一時は日本のパソコン市場の80%以上を占めたといわれているのが、 日本電気株式会社(NEC) PC-9800シリーズ で、通称「キューハチ」と呼ばれるパソコンでした。

高嶺の花 :IBM PC/ATが標準でハードディスクを内蔵していた1980年代後半。20MB(メガバイトです。ギガバイトではありません。)のハードディスクで数万円くらいはしました。容量あたりの値段にすると、今の約一万倍です。当時、あの Microsoft社 のビル・ゲイツ会長から「日本のハードディスクは金塊より高い」、と皮肉られたことは有名な話です。

この「キューハチ」が流行を始めた頃は、まだ ハードディスク などの高速、大容量の ストレージデバイス は高値の花でしたから、 フロッピーディスク だけでプログラムを起動して、フロッピーディスクにデータを保存する、という使い方が一般的でした。

もちろん、使用するプログラムも、保存したデータもフロッピーディスクに入ってしまうほどの小さいものでしたから、ハードディスクに頼る必要がなかったともいえます。

つまり、

ワープロソフトの「一太郎ダッシュ」、表計算ソフトの「ロータス123」、そして自分のデータ用、合計3枚のフロッピーディスクを常に持ち歩き、空いている「キューハチ」で「ちょいちょい」っと仕事をする。というのが流行った時代もありました。

「プログラムの入ったフロッピーディスクとデータ保存用のフロッピーディスクを個人個人で持ち、そのプログラムが扱える「空いているパソコン」で作業する。」

というのがその当時のパソコンの利用スタイルで、そもそも今のようにパソコン同士を ネットワーク でつなぐ、という利用方法は全く意味をなさなかった訳です。

ところが、パソコンの性能が良くなり、プログラムが多機能化してくると、プログラムだけではなくてそのプログラムによって作られるデータさえもフロッピーディスクに収まりきれなくなってきました。

そこで、

「プログラムもデータも高速で大容量のハードディスクに置きっぱなしにしておく。」

という使い方が一般的になってきたわけです。

ところが、個人のプログラムやデータが、パソコンに固定的に接続されたハードディスクに格納されてしまうと、別の不都合が生じます。

つまり、別のパソコンが何台空いていようと、自分の使いたいプログラムやデータが入っているパソコンを誰か別の人が使っていると、その人に交代してもらうか、順番待ちをしなければ作業できないということです。

この問題を解決したのが コンピュータネットワーク という仕組みです。

コンピュータネットワークは、独立して動作するパソコン同士をケーブルでつなぎ、お互いのハードディスクの中のプログラムやデータを参照できるようにする仕組みです。この仕組みを利用することによって、Aのパソコンにつながれたハードディスクの中にあるデータを、Bのパソコンからでも、Cのパソコンからでも利用できるようになりました。

もちろん、Bのパソコンにもハードディスクが接続されていれば、その中のデータをAのパソコンやCのパソコンから利用できることは言うまでもありません。

コンピュータネットワークの場合、データを与える側のパソコンを サーバー と呼び、受け取る側のパソコンを クライアント と呼びます。

上の例では、AのパソコンとCのパソコンとの関係は明らかに「サーバー」と「クライアント」です。ところが、AのパソコンとBのパソコンとの関係は、お互いが「サーバー」であり「クライアント」となっていることがおわかりでしょうか。

つまり、こういったコンピュータネットワークの場合には、どのパソコンがサーバーであって、どのパソコンがクライアントであるかは明解に区別できず、そのときの利用の方法によってサーバーやクライアントに変身することになります。

これがパソコンによるコンピュータネットワークの誕生であり、ネットワークにおけるサーバーとクライアントの考え方の基本となります。

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サーバー専用機の登場

ところで、「パソコン」という言葉は、パーソナルコンピュータ、つまり「個人利用を目的に設計されたコンピュータ」の略称です。しかし、コンピュータのネットワークに接続されるのはパソコンだけではありません。特定の目的をもった専用の通信機器や、パソコンと呼ぶには恐れ多い高性能なコンピュータも含まれます。

コンピュータネットワークについて計画を立てたり、実際に構築したりする場合には、コンピュータのことを総称して ホスト と呼ぶことになっていますので、以後の説明はこれに倣って行います。

さて、先に説明した、「お互いが サーバー であり、お互いが クライアント であるコンピュータネットワーク」には、大きな問題があります。

ネットワーク上の ホスト機 が少ないうちは便利なこの仕組みも、ホスト機が5台、10台、20台と増えてゆくと、どのホスト機もサーバーやクライアントになれるという便利さが災いして、利用者の都合であちこちにデータが分散し、そのうち管理が難しくなってきます。データの置き場だけの問題ならばまだ良いのですが、実際に運用を始めると、例えば、

Aのパソコンにある○○さんのデータは、B〜Fのパソコンから書き換えができなければならないが、G〜Jのパソコンからは読めなければならないけど書き換えされては困るし、それ以外のパソコンからは読まれては困る。

というような事情が必ず発生します。

そういう場合にはそれぞれのデータに対して、 読み書き権限 を設定する必要が出てきますが、各々のホスト機がサーバーであり、クライアントであるという状況で、それを適切に管理するのは至難の業になってきます。

全てのホスト機がサーバー兼クライアントであって、管理し難いネットワークの例
全てのホスト機がサーバー兼クライアントであって、管理し難いネットワークの例

こういう好ましくない状況を避ける最も簡単な方法は、

データの置き場所を特定のホスト機にまとめてしまう

ことです。つまり、サーバーとして使用するホスト機をネットワーク上のどれか一台、または数台に決めてしまい、それ以外のホスト機はすべてクライアント専用として使用するようにルール化してしまう訳です。

これならばデータの読み書き権限の設定は、サーバーに指定した数台のホスト機に対してだけ行えばよいので、管理は非常に簡単になります。

こうなると、サーバーとクライアントの区別がなかったネットワーク上のホスト機が、サーバーの役目を兼ねるホスト機と、クライアント専用となるホスト機に分けられることになります。

ところが、こういう運用方法もそのうち問題が発生します。

コンピュータは時折動作不良を起こします。これはコンピュータの宿命のようなものですから避けることはできません。

クライアント専用として使用しているホスト機が動作不良を起こしても、ダメージはそのホスト機一台で済むのが普通です。しかしサーバー兼用として使用しているホスト機の動作不良は、そのホスト機に接続してデータを参照しているすべてのクライアントに影響を与えます。もしも、そのサーバー兼用のホスト機が抱えているすべてのデータを失うような動作不良が起こったとしたら最悪の事態となります。

コンピュータの動作不良を防ぐ基本は、

不必要なプログラムを動作させないこと

です。従って、サーバーに指定されたホスト機では、できるだけ実際の作業をしないことが望ましく、可能ならば一切の作業を行わないのが理想です。更に言えば、サーバーの役目を持たせるホスト機は「データの送受信と管理のためのプログラムだけ」で動作させておくのが理想的といえます。

サーバー用のホスト機は、いずれ使用禁止となる。
サーバー用のホスト機は、いずれ使用禁止となる。

そうすると、当初はサーバー兼用として指定されたホスト機にはそのうち「一般使用禁止」の張り紙が張られ、もはやクライアントとして使用されることはなくなり、データ置き場専用のホスト機となります。

本物のサーバー専用機を設置したコンピュータネットワーク
本物のサーバー専用機を設置したコンピュータネットワーク

これがいわゆる サーバー機 の誕生、というわけです。

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自宅に置いて意味のあるサーバーとは

ここで説明したのは、単純にデータ、あるいはファイルの置き場としての役目しか持たない サーバー ですから、分類上は単純な LAN 上の、 ファイルサーバー です。

こういうサーバーは、インターネット上、つまり WAN 空間に巣食っている悪意をもった攻撃者や、危険なコンピュータウィルスなどの脅威からは隔絶された環境にありますから、 セキュリティ に関してはそれほど深刻に考える必要もありません。

従ってLAN内のファイルサーバーは、最も構築や運用が容易なサーバーといえます。

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しかし、LAN内でしか使用できないファイルサーバーは、LAN内で大勢のホスト利用者がいる会社や学校などでは存在意義はありますが、人数やホスト機の少ない家庭レベルではあまり利用価値はありません。

サーバーはたくさんの ホスト からの要求を受け付け、サービスを提供してこそ真価を発揮するものです。となれば、その対象はLAN空間ではなく、WAN空間でなくては面白くありません。つまり、 世界中の不特定多数のホストに対してサーバーを稼動させることこそサーバー運用の醍醐味 といえます。

それは例えば、自分のホームページを運用するための Webサーバー 、電子メールを送受信するための メールサーバー などが代表的なものでしょう。このように、外部のインターネット空間に対してサービスを提供するサーバーのことを、 公開サーバー と呼びます。

ところが最近では、ホームページの運用のためのスペースや電子メールのサービスを格安で、あるいは無料で提供してくれる業者も増えてきました。これがいわゆる レンタルサーバー です。

単純に自分のホームページを公開し、適当にメールのやりとりをするだけならば、実はこういったサービスを利用したほうが安上がりで簡単です。わざわざお金をかけ、苦労して自分でサーバーを準備することはありません。

では、自宅に公開サーバーを設置し、運用するメリットとは何でしょうか?。

1.自宅に公開サーバーがあるという自己満足

どんなに高価なバッグを身につけても、どんなに高級な自動車に乗っていても、それが借り物だとしたら決して自己満足は得られないものです。更にいえば、お金を払うだけで手に入るバッグや自動車よりも、苦労して集めたコレクションや自分で作った調度品などのほうが思い入れも深く、満足度は高いものです。自宅サーバーは構築に苦労すればするほど愛着が湧き、自己満足に浸れるアイテムの一つです。

2.自宅に公開サーバーを持っているという見栄

そのサーバーの稼動状態や内容はともかくとして、とりあえず自宅に公開サーバーが設置してあるという事実は、何も語らなくとも自分のコンピュータの知識と技量を誇ることになります。能書きの多い自称上級パソコンユーザーを黙らせるには、黄門様の印籠よろしく最強のアイテムになること請け合いです。

3.なんでもやりたい放題できる環境

レンタルサーバーを利用する場合には、色々な制約があるのが普通です。ホームページの内容などが公序良俗に違反するような場合に追い出しを食らうのは当たり前としても、商業利用などに制限があったり、業者側が用意した広告を掲載しなければならなかったり、逆に広告収入活動が制限されていたりします。

また、ホームページをダイナミックに運用するためのプログラムの利用に制限があるのが普通ですから、メーリングリストや掲示板といったホームページ運用に欠かせない機能が利用できないケースもあります。

その点、自前のサーバーはすべてが自己責任ですから、危険を承知ならば「何でもアリ」の世界が広がります。

お便利サーバー.com宅の自宅サーバーは、
・ホームページの配信
・メールの送受信
・PCデータのバックアップ
・LANのネットワーク制御
・ホームビデオサーバー
・テレビ録画サーバー
なんかをやってます。
管理人の趣味というより、家族みんなで利用しているまさに 「お便利サーバー」 ですね。
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Linuxとネットワークの初心者にオススメです!

これら理由のうち、どれがあなたの動機に当てはまるかはわかりませんが、大体そういうところではないでしょうか。

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