このページでは自宅サーバーLinuxサーバーとして構築するのに必要なパソコン選びについて初心者/ビギナー向けに解説します。
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そこそこ新しい普通のパソコンでOK!

結論としてはそういうことです。難しく考える必要はありません。比較的新しいパソコンであれば、余程のことがない限り「サーバーには使えない」ということはありません。

でも、そう簡単に片付けられても困るでしょうから。少し説明します。

パソコンという機械は、ハッキリ言って 規格品の寄せ集めです。

例えば、部品や デバイス のサイズや差し込み口の形、ピンの配列、取り付けのためのネジ穴の大きさや配置など、そのほとんどが規格によって定められています。

パソコンは、機能やデザインも様々で、その点は一般的な家電製品となんら変わりがないようにも思えます。ところが実は、内部で使用されている部品は、非常に互換性の高い「規格品」で占められていて、

「このパソコンにはA社の ハードディスク しか搭載できません。」

みたいなケースは まずありません。

そのため、ほぼ同じ時期に作られた同程度の性能のパソコンならば、A社のパソコンに使われている主要パーツのほとんどは、B社のパソコンに組みつけてもちゃんと使えます。これは、テレビや掃除機などの家電製品ではまず考えられないことです。

パソコンはなぜそういう作りになっているのでしょうか。

パソコンは他の電気製品と違って、それに使用されるパーツの一つ一つを非常に高度な技術で作る必要があります。従って、どんなパソコンメーカーでも、それをすべて自社開発していては経営が成り立ちません。

従ってパソコンは、I社の CPU 、G社の マザーボード 、W社の ハードディスク 、B社の DVD-Rドライブ 、S社の メモリモジュール という具合に他社のパーツを組み合わせて ハードウェア が組み上げられています。メーカーの自社開発部分と言えば、購買意欲をそそる本体のデザインや、便利なツールソフト類くらいなものです。

またパソコンは様々なアプリケーションが利用できなければなりませんから、それに予めM社の OS インストール し、おまけとしてF社やA社の アプリケーション ソフトを入れて販売している、というのが一般的なパソコン販売の姿というわけです。

ところで、 規格 というものは永続的なものではありません。時代の変化とともに新しい規格が生まれ、古い規格は廃止されていきます。

例えば10年前に主流だったハードディスクの接続規格は現在ではほとんど使われることはなくなっていますし、10年前に使えたアプリケーションは現在のOS上では使えないこともあります。

つまり、作られた時期がほぼ同じパソコンであれば、ほぼ同じ規格で構成されていますから、見掛けは違っても「大枠は同じものである」と考えて構わないわけですね。

例えばVMwareやVirtual PCのように、 WindowsOS 上に仮想的なパソコン環境を作り出すPC エミュレータ を利用すれば、ハードウェアの仕様に係わらずWBELやCentOSをインストールし、運用できます。
この方法は サーバー としてノンストップで運用するのには難しい面はありますが、こちら Virtual PCのセットアップ から Virtual PC にWBELやCentOSをインストールしてサーバーを運用する方法を掲載しています。

このようにパソコンは内部構造のほとんどがその時代の規格品で占められている訳ですから、それを制御するのが仕事であるOSも、一般的なパーツの規格に併せて作ればちゃんと動くことになります。

もちろん WBEL CentOS もそうやって作られているOSですから、 アーキテクチャ と「時期」さえ大きく間違っていなければ大抵のパソコンで使うことができます。

ところが理屈どおり行かないのが世の常です。稀ですが、アーキテクチャも製造時期も合っているのに、動作どころかWBELやCentOSがインストールすらできないパソコンも実際に存在します。

そう、あなたが買った外付けハードディスクも、家計簿ソフトも、カラープリンタも、厳密に言えばあなたのパソコンでの動作保証などありません。規格が合っているから、とりあえず動いているだけに過ぎません。

更にパソコンの場合は残念なことに、普通は最初からそれに組みつけられている機器や、インストールされているアプリケーション以外のものを使用する場合については動作保証はありません。理不尽なようにも思えますが、パソコンとはそういう世界です。

ですから、WindowsOSが予めインストールされているパソコンに、WBELやCentOSをインストールしてみて、それが思ったように動かなかったとしても、誰も保証はしてくれない訳です。

冒頭で宣言したとおり、WBELやCentOSは大抵のパソコンにインストールできますし、普通に使うことができます。ところが理屈どおり行かないのが世の常です。繰り返しますが、動作どころかインストールすらできないパソコンも実際に存在します。

このセクションでは、

「WBELやCentOSがインストールできて、問題なく使用できる ホスト機 を調達するにはどうしたらよいか」

を解説してみます。

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WBELやCentOSが動作するパソコンの選び方

もちろん、以下のルールを守ってもダメな場合がありますし、逆にルールを無視して機種選定しても絶対ダメという訳ではありません。

ただ、以下のガイドラインに従って準備すれば、まず95%までは大丈夫だと思われます。もちろん保証はできませんが。

LinuxOSの動作が前提のホスト機を探す

まだまだ種類は少ないのですが、 LinuxOS で使うことが前提として販売されているパソコンを入手するのが最も確実です。

法人向けの通販になりますが、 エプソンダイレクト のように、最初からLinuxOSを組み込みで販売しているところもありますし、 デルコンピュータ のように、LinuxOSの導入についてきちんとアナウンスされている非常に安価なサーバー専用機もあります。

また 日本ヒューレットパッカード のように個人向けにも安価なサーバー機を通信販売しているメーカーもありますから 専用機で自宅サーバー構築 、色々探してみるのもいいでしょう。

また最近は、ショップブランドとして販売されているショップのオリジナルパソコンの中にも、LinuxOS組み込みで販売されているものが見られるようになってきています。

一般に組み込みで販売されるのは、デスクトップ版 TurboLinux TurboLinuxについて など、 クライアント 向けの安価な商用 ディストリビューション です。

こういうパソコンであれば、大抵はどんなディストリビューションでも間違いなく動作しますから、 WBEL CentOS インストール しなおせば100%利用できると思って間違いありません。

こういうケースで組み込まれているLinuxOSは安価なものですので、 WindowsOS 組み込みのパソコンより確実に安価です。

「せっかく買ったのに、WBELやCentOSがインストールできなかったら立ち直れないかも...」

という「心配性」の方はこういう選択肢が良いかもしれません。

WindowsOSが動作するものを選ぶこと

WBEL CentOS インテルアーキテクチャ (IAと略します)の ホスト機 (以後 IA機 と呼びます)での動作を前提に作られています。

持ちつ持たれつ :実際にはIA機で動作できる OS にはいろんな種類がある訳ですが、OSのシェアの大多数がWindowsOSであるため、IA機を手掛ける ハードウェア メーカーは、どうしてもWindowsOSが動作するものを作らなければ商売になりません。一方のWindowsOSを開発するマイクロソフト社も、世の中のIA機がきちんと動作するOSを提供しなければ「不親切」だの「傲慢」だの言われかねません。それで結果的に、 IA機はWindowsOSが動くものである。 という図式が成立しているわけです。

IA機は、基本的に WindowsOS と「持ちつ持たれつ」との関係にありますから、結局のところ、

WindowsOSが使用できるホスト機ならばIA機。よってWBELやCentOSが使用できる(はず)。

ということになります。

もちろん、Linuxの ディストリビューター の中には「IA機」以外、例えばMacintosh用の「PowerPC アーキテクチャ 」のホスト機でも使える ディストリビューション をリリースしているケースもあります。

RedHat系でいえば、本家はIA機用のみですが、VineLinuxはバージョンによっては他のアーキテクチャ機用のディストリビュージョンもあります。

しかし、RedHat系のディストリビューションの場合、IA機以外のものが利用されるケースは非常に少なく、書籍やインターネットでの情報が得られにくいという問題があります。また、IA機用以外のものはバージョンアップや不具合の修正もなおざりにされることが多いので、いずれにせよIA機への導入を前提したほうがよいでしょう。

最新のものを避けること

パソコンに限らず、規格というものは永遠ではありません。世の中の新しい技術が成熟してくると、新しい規格が生まれます。

WBEL CentOS は他の LinuxOS と同様に、 そのとき最新の ハードウェア の規格に合わせてプログラムが作られます から、それが完成した ディストリビューション となる頃には、別の新しい規格が導入され始めていることも珍しくありません。

そのため、 マザーボードの説明へ の説明にもあるとおり、最新の ホスト機 には、導入したいディストリビュージョンの カーネル デバイスドライバ が対応できず、正常に動作しない場合があります。

WBELやCentOSといったディストリビューションは、古いバージョンのものでも比較的早い段階で新しいハードウェアへの対応が行われるのですが、それでも絶対という訳にはいきません。

従って、ハードウェアを選定する場合にはできるだけ最新のものを避けることが大事な判断基準のひとつと言えます。

極端に古いものを避けること

一般的に LinuxOS は、古いパソコンの規格の ハードウェア にも対応できるように可能な限り配慮されているのですが、古い規格への対応を残したまま新しい規格への対応を続けると カーネル が肥大化するという宿命を抱えています。その結果、LinuxOS本来の動作の快適性が失われたり、最悪の場合動作不良の原因になったりします。

そこで、世の中であまり使われなくなった古い ハードウェア 規格への対応プログラムは、やむなくカーネルから切り離されてしまうのが普通です。

よく解説書などに、

サーバー 用としてLinuxOSを使う場合は、使わなくなった古いパソコンでも大丈夫です。」

などと書かれてたりしますが、あまりにも古いハードウェア規格のパソコンの場合には、既にカーネルからその規格が削除されていることがあります。そうすると、LinuxOSの導入はかえって面倒です。

超マニアック :コンピュータそのものが高価で、性能もあまり良くなかった頃は、この「カーネルの再構築」はとても重要な作業でした。が、安くて高性能なパソコンが簡単に入手できるようになってからは、カーネルの再構築は「マニアの儀式」のような感じになっています。WindowOSで「デフラグ」や「不要サービスの停止」、「システムのクリーンアップ」に血道を上げている方は、LinuxOSを扱うとそういう道に入りこみやすいので注意してくださいね。

もちろん、それでも手段がない訳ではありません。

例えば、そういう場合には、その古いハードウェア規格への対応プログラムを別に入手して、カーネルを作り直して、パラメータなどを試行錯誤で調整して...。のような、とても面倒なことをしなければならないかもしれません。もっとも、どんなに頑張ってもダメなケースもあります。

チャレンジ精神はもちろん大事ですが、LinuxOS初心者には、もっともっと大切で、覚えなければならないことは沢山あります。少なくとも、こんな 「超マニアックな」 作業に余計なエネルギーを費やすべきではないと思います。

LinuxOSを導入すべき ホスト機 「古さ」 の選定基準としては、導入しようとする ディストリビューション の発表から、少なくとも 過去3年以内に発売されたもの が望ましいと思われます

メーカー製パソコンを避けること

パソコンは大部分が規格に基づいて作られている訳ですが、そうではないケースが稀にあります。

メーカー製パソコン :家電メーカーなんかが普通に売ってるパソコンのことですね。一般のお客さんが対象で、デザインや機能がファミリー向けになってるタイプです。
ちなみにメーカー製パソコンは、Apple社のMacintoshを除けばほぼ100%がWindowsマシンです。

メーカー製パソコンがその代表例です。

パソコンメーカーにしてみれば、規格品を組み合わせて作ったパソコンに、ただ単純に WindowsOS を乗っけただけでは、セールスポイントがありません。なぜならそんなパソコンは、ユーザーにとっては何の特徴もない、ただのWindowsパソコンに過ぎないからです。

そういう訳ですから、各メーカーは自社のパソコン製品にウリと特色を出すために、ラジオやテレビの機能を追加してみたり、キーボードに便利ボタンを付けて見たり、それらを扱うオリジナルソフトを追加したりして、メーカーのカラーを打ち出し、消費者の気持ちを掴もうと頑張ってるわけです。

その結果、メーカー製パソコンには、 規格外の機能 が追加されているケースが多いという特徴があります。

カスタムチップ :メーカー独自のハードウェアを使うための制御部品。ソフトではなくて「部品」なので、どうにもならない邪魔者になるケース大です。

もうお分かりのように、WBELやCentOSは一般的な インテルアーキテクチャ に基づく ハードウェア 規格での動作しか考慮されていませんから、こういう規格外の仕様が動作の邪魔になるケースが多々見受けられるわけです。カスタムチップでも搭載されていて、その動作を停止することができない仕様になっていたら、完全にお手上げになる可能性があります。

WBELやCentOSの導入にメーカー製のパソコンは避けたほうが良いというのは、主にそういう理由によるものです。

ノートパソコンを避けること

規格外の王者といえばノートパソコンです。

移動先で使用することが想定されているため、独自の省電力機能やワイヤレス機能など、メーカー独自のコンセプトがてんこもりですから、そういう意味ではあまりお勧めできないタイプです。

ノートパソコンは規格外が多いだけではなくて、機種によっては CD DVD などの光学ドライブや、 フロッピーディスクドライブ があったりなかったりという具合に構成も様々です。また、簡単に分解できる構造にはなっていないのが普通なので、試しに違う OS を入れてみようと思い立っても、一時的に ハードディスク を交換することすら至難の業だったりします。

ノートパソコンのバッテリーは確かに電源のバックアップとして役立ちますが、ずーと付けっぱなしで稼動させると性能が悪くなって一年持たないかもしれません。老婆心ながら。

もちろん、それなりの知識さえあれば、やってできないことはありません。むしろノートパソコンは消費電力も小さく、バッテリーのおかげで不意の停電にも安心ですから、実はそういう意味では サーバー機 としては理にかなっている ホスト機 といえます。

ただその一方で、長時間の連続稼動での耐久性はあまり考慮されていないのが普通ですから、サーバー機としての妥当性は「一長一短」かもしれません。

このようにノートパソコンは、サーバー機という観点からすると、

利点と欠点が入り乱れたクセの多いホスト機

ですから、初心者にはあまりお勧めできない、という訳です。

結論としては

と、いうわけですから、規格外の仕様が少なく、標準的なで構成されているノートパソコン以外の IA機 ということになれば、

パソコンショップのオリジナルパソコンで、一番安いクラスのデスクトップ(タワー型)が最適。

という結論になります。こういうパソコンは、

1.安いクラスなので、高価な最新の ハードウェア が使われていない。

2.余計な機能がないので、余計なハードウェアが使われていない。

3. WindowsOS が別売りの場合が多いので、ムダ使いしないで済む。

というわけです。

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