このページでは自宅サーバーLinux構築するのに必要なパソコンケース/筐体パソコン用電源について初心者/ビギナー向けに解説します。
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自宅サーバー用ハードウェアの準備

ハードウェアの準備

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その他諸々

サーバー専用機について


デザインは二の次三の次

最近のパソコンは、なかなかおしゃれです。

一昔前はパソコンといえば「根暗御用達」とか「お宅専科」みたいな扱いをされていて、色も形も「典型的事務用品」でしたが、今はインテリアのひとつといってもいいほど洗練されているものもあります。

今やパソコンは老若男女、ごくごく普通の人が使うものになりました。暗い部屋にこもって、黙々とキーボードを叩くなど昔の話で、気軽に友人とメールのやりとりをしたり、ネットサーフィンをしたり、チャットをしたりするわけですから、どうしたって使い勝手のいい場所に置いておきたいものです。そうなるともはやパソコンはインテリアの一つにならざるを得ず、それなりに格好よくデザインされなくてはならないわけです。

でも サーバー は存在の意味が違います。

サーバーの稼動を実際に始めると、そのサーバーの実機の前で直接操作することはまずありません。

サーバーをどうしても直接扱わなければならないケースといえば、例えば模様替えで設置場所を引越ししなければならないときや、 ハードウェア の変更が必要なときや、 OS の再 インストール をするときなどです。一度ハードウェアの設定が決まって、安定した稼動状況になったら、実機は触る必要がありません。サーバーとはそういうものです。

従ってまず、 サーバー機 としての ホスト機 (パソコン)を選ぶときは、

デザインは選定基準からはずしてください。

もちろん、サーバーを持つからには少なからず「見栄」という動機はあるはずですが、だからといって始終人が出入りするような場所に置いていては、 サーバー機の設置場所について の説明のように何かと不都合があります。結局は触る必要がないどころか、「人目につかない場所」に追いやられる可能性が高いので、ホスト機の見栄えにお金をかけても仕方がないということです。

ケースはミドルタワー型がオススメ

ホスト機 は、必要なパーツのほとんどが ケース と呼ばれる大きな箱に収められているのが普通です。

木製とか、漆塗りとか、一般的でないものもあります。そういうのはやめておきましょう。

材質は金属板とプラスチック部品を組み合わせたものが一般的です。

ケースには色々なサイズと形状がありますが、ある程度規格化されていて、おおまかにいくつかのスタイル分けられます。そのスタイルによって、データ置き場としての主役である ハードディスク の搭載台数や、内蔵可能な マザーボード の種類、その他に格納できる機器の規格や数が異なってきますから、部屋に設置するためのスペースだけを基準としてコンパクトなもの選んでしまうと後々後悔することになります。

もし、サイズ的に置き場所に困ることがなければ、迷わず

ミドルタワー :幅20〜25cm、高さ40〜45cm、奥行き40〜45cmくらい。パソコンショップで売ってるタワー型の大半はこれです。標準サイズの機器が過不足無く内蔵できる、バランスのいいタイプです。

ミドルタワー型 を選びましょう。市販されているタワー型ケースのほとんどはこのタイプです。

ミドルタワー型ケースの例
ミドルタワー型ケースの例
ミドルタワーの場合、カタログ上のハードディスク搭載数は2〜3台ですが、 CD ドライブなどの取り付けスペースを利用することで思った以上に沢山のハードディスクを内蔵できるようになります。

ミドルタワーは選択肢が多く、選び易いのが特徴です。サイズが比較的大きいので内部の配線作業がしやすく、ハードディスクの追加や交換なども容易に行えるタイプです。ハードディスクは6台程度格納できるのが一般的で、機能を拡張するための内蔵機器も標準的な規格のものがほとんど利用できますので、後々困ることがあまりないという利点もあります。

フルタワー :幅20〜25cm、高さ60〜65cm、奥行き50〜55cmくらい。容積が大きいので、ディスクや拡張用のカードなんかが山ほど入ります。でも、とにかくデカイです。迫力満点です。そして思いっきり邪魔になります。そして、あまり売ってません。

フルタワー型 は、 サーバー 専用機でよく採用される大きなサイズのケースです。

ミドルタワーより拡張性が高く、8〜10台のハードディスクが内蔵可能ですので、ビデオ映像をどんどん詰め込むような、ハードディスクが大量に必要だと予想される方は選定基準に入れてください。もちろん、それなりに大きいので置き場所を選びますし、また、一般的なサイズではないのでかなり高額になると思われます。

ミニタワー :幅18〜23cm、高さ32〜37cm、奥行き35〜40cmくらい。コンパクトなのですが、机の上に置くには大きすぎるし、机の下にしまうのであればミドルタワーのほうが使い勝手がいい、という中途半端な大きさです。最近は少数派です。

ミニタワー型 は、いうまでもなく省スペースタイプです。

ハードディスクは3〜4台くらいは内蔵可能なので、公開サーバーや宅内のデータサーバーくらいの用途でしたらミニタワーでも大丈夫です。ただし、内部のパーツが狭い空間にぎちぎちに詰め込まれていますので、ディスクを交換したいとか追加したいとかいう場合に難儀します。小さいからといって価格が安いかと言うと、決してそういう訳ではなく、流通量が多いミドルタワー型と価格に大差はありません。

また、ミニタワー型は一般的に流通している ATX タイプの マザーボード が格納できないので、やや小振りで拡張性が低く、種類の少ない microATX タイプを利用せざるを得ないことにも注意が必要です。

キューブ型 :幅20cm、高さ20cm、奥行き30〜35cmくらい。机の上に置いて使うことが前提なので、デザインが凝ったものが多い。
スリム型 :幅25〜30cm、高さ9〜12cm、奥行き35〜45cmくらい。薄型なので、机の隅っことか、家具の隙間とか、モニタの下とか寂しい場所に置かれることが多い。

また、最近はキューブタイプやスリムタイプと呼ばれる非常にコンパクトなケースが流行りです。

キューブタイプケース(左) スリムタイプケース(右)の例
キューブタイプケース(左) スリムタイプケース(右)の例

これらは、ミニタワーよりも更に小さいため、内蔵するパーツに特殊なものが使われていたり、ハードディスクが物理的に追加できないなどの制限があったりしますので、サーバー用途には不向きです。

また、ホスト機のパーツの多くは動作中に熱を持ちます。熱を持ったパーツは故障したり、エラーを発生させたりします。

そういう点からいうと、内部容積が狭く、隙間無くパーツが押し込められているミニタワー、キューブ、スリムタイプは、冷却に必要な空気の流れが悪いので、連続稼動が前提のサーバー用途には避けたほうが無難だと思われます。

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電源ユニットは「静かな350W」でOK

デスクトップ型の ホスト機 の電源ユニットは、通常ATX2.01か2.03という規格に準拠したものがほとんどです。一般的には家庭用の交流電源を、3.3V、5V、12Vなどの直流に変換し、本体の各パーツに送る働きをします。要するに変圧器兼整流器というわけです。

ハードウェア の選定の中では結構重要なのですが、意外にノーマークになりがちなのがこの電源ユニットです。

市販されているケースには、最初から電源ユニットが内蔵されている場合が普通ですから、好みのケースと電源ユニットが一致しない場合はどちらかを優先しなければならないかもしれません。

もちろん、ケースと電源ユニットは別に調達して組み立てたほうが出費も少なく安心です。

ただ、電源ユニットの最大容量さえ間違えなければホスト機の動作そのものには問題はないはずです。電源ユニットはかなり性能の良いものでも\10,000台前半が相場ですので、ケースに付属してきた電源ユニットでとりあえず使ってみて、騒音などの問題でどうしても我慢が出来ない場合に良いものに交換してみる、という手順で考えてよいと思います。

まずはその 静粛性 についてです。

パソコンは、自分自身がそれを使っているときは、結構うるさくても気にならないものですが、使っていないのに音だけ聞こえ続けるのはイヤなものです。かなりイライラします。 サーバー機 の場合は24時間営業ですから、静かな郊外にお住まいの場合は、夜中の騒音は結構耳につくものです。

最近の ホスト機 は高性能化が進み、昔に比べると最大消費電力も高くなっていますから、その分電源の容量も大きくなって冷却ファンの音もそれなりに大きくなっています。

サーバー機の騒音の主な原因は、 ハードディスク の回転とアクセス音、内部の冷却ファンの音、そして最も影響が大きいのが、電源ユニットが自分自身から発生する熱を取り除くための冷却ファンの音です。

安価な電源ユニットは、コストダウンのために静粛性についてはあまり考慮されていません。そういう電源ユニットは、電源容量の小さかった頃の設計のまま大容量化が行われている関係で、直径の小さい安価なファンを常に高速で回転させるという「強引な」冷却方法をとります。そのため、かなりの騒音は覚悟する必要があります。

一方では、ファンの直径を大きくしてその分回転数を落とし、更に電源内部の温度に応じて回転数を変化させるなどの手段で静粛性を高めた 「静音電源」 が流行になっています。最近の電源ユニット製品は、この「静粛性」が最大のセールストークで、騒音レベルを「○○デシベル以下」のように表現しているものがほとんどです。

最近は自動車並みの 水冷式 というのもあります。静粛性が高いのは間違いなさそうですが、万一中で水漏れでもしたら、と思うとちょっと怖いです。

その他にも、例えばあえて二つのファンを搭載して強制的に空気を流通させる仕組みを持たせた「強制排気型」や、巨大な放熱用のフィンを採用した「ファンレス型」、などの方法で静粛性を持たせたタイプもあります。

ただそういうタイプは、耐久性や安定性という意味ではまだ実績のないスタイルなので、もう少し様子を見たほうがいいかもしれません。

つまり一般的には、大きな冷却ファンを持つ電源ユニットのほうが静粛性に関しては有利になるわけですから、ミニタワー型やキューブ型、スリム型のように、サイズ的に小さな電源ユニットしか搭載できない小振りなケースでは、この点でも不利になります。

結論としては、

冷却ファンの直径の大きいもの。

冷却ファンの回転数の低いもの。

冷却ファンの回転数を自動制御できるもの。

「静音仕様」を謳っているもの。

が、狙い目となります。

次に問題になるのは ランニングコスト です。

ホスト機を クライアント として使用するのであれば、使うときにしか電源を入れることはありません。しかし、常に稼動しなければならない サーバー 用途で使った場合、稼働時間が長いので消費電力は金銭的に結構馬鹿になりません。

例えば平均で100Wの消費電力のパソコンを点けっぱなしにしておくと、一ヶ月で約1,500円の電気代になってしまいます。

現在販売されている電源ユニットの最大容量は大体300ワットから1000ワット(1キロワット)くらいまでです。もちろん、600ワットの電源を搭載していても、常に600ワット消費しているという訳ではありません。これはあくまで その電源が本体に供給できる最大容量 です。従って、本体が消費する電力が実際の消費電力なのですが、一般的にいうと、電源容量が大きい電源ユニットほど電源効率は悪くなります。

電源ユニットは、ホスト機本体に電力を供給するだけでなく、自分自身を冷却したり、制御したりするのにも電力を供給しなければなりません。従って、容量の大きな電源ユニットほど、自分自身のためにたくさんの電力を必要とするわけです。

これは、同じ車重なら、排気量の大きいエンジンを積んだクルマほど燃費が悪くなることと同じだと考えてください。

繰り返しますが、ホスト機は稼動中、常に同じ電力を消費している訳ではありません。

具体的には、例えば CPU が忙しく計算をしているときとか、ハードディスクが頻繁にアクセスしているときなどは消費電力が上昇し、逆になにも動作していない「アイドリング」状態のときは電源が入っていてもあまり電力を必要としません。

従って、消費電力という観点から考慮すれば、 ホスト機が最も電力を必要とするときの消費電力より最大容量が大きく、なおかつ最大容量のできるだけ小さい電源ユニットを使うのがベター ということになります。

では、実際にはどの程度の容量の電源だったら良いのでしょうか。

ホスト機の最大消費電力は、ホスト機を構成するすべてのパーツのすべてが、「最大限の仕事をしているとき」の合計で求めることができます。

サーバー機は クライアント機 と違って、 CD / DVD ドライブやモニタ、グラフィックカードなどは運用時には不要となります。極端にいうと、キーボードやマウスも不要です。これらはセットアップ時に必要なだけです。つまり一般的なクライアント用パソコンに比べれば、少なくとも100ワット程度は常に節約できる計算になります。

また、パソコンの消費電力を最も多く変化させるのはCPUですが、 GUI 画面を酷使し、複雑な短時間処理を繰り返すクライアント用パソコンと違い、サーバー機の場合はCPU負担が少ない処理をダラダラと繰り返すような動作がほとんどなので、消費電力の変動幅も小さいといえます。

つまりサーバー機を構成する各パーツの最大消費電力は、

CPU:60ワット〜150ワット

マザーボード :30ワット

ハードディスク:20ワット

その他諸々:40ワット

というところですから、サーバー機の最大消費電力はおおよそ150ワットから240ワット、仮にハードディスクをもう二台追加しても300ワット以下という計算になります。

ということは、現在市販されている「最大容量が一番小さいタイプ」の電源ユニットである 400ワット クラスの電源ユニットでも充分ということになります。

400ワットの静音型電源というと、現在の相場で大体 \5,000〜\8,000 というところではないでしょうか。

また当然のことですが、電源ユニットはマザーボードの規格に合ったものを使用する必要があります。しかし通常の電源ユニットはほとんどのマザーボードに対応していますから、規格については特に注意点はありません。

ただし、格安品や中古品、処分品などの電源ユニットの場合は、特定のマザーボードの種類でしか使用できない場合がありますから注意してください。

電源ユニットのカタログ値の読み方は非常にわかりにくいので、自分で見てもよく解らないうちは、パソコンショップの店員さんに適合を確認してから買い求めるようにしましょう。

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