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オープンソースのサポートって何よ?

オープンソースプログラムの定義を簡単にいうと、

「著作権は放棄しないけど、ソースコードはみんなに公開し、自由に配布して使ってもらうことを認めるプログラムのライセンス形態。」

となるでしょうか。

ふつーにパソコン生活を送っている人は「それってフリーウェアのことじゃん。」と思うかもしれませんが、フリーウェアの多くはその設計図ともいうべきソースコードは公開されていませんし、プログラムの改変や再配布、商業利用などに制限があるのが普通ですからオープンソースとははっきり違います。

LinuxOSとその上で扱う多くのアプリケーションは大部分はオープンソースですから、必要に応じてソースコードを書き換えてコンパイルして使うことができます。

ちなみにこのコンテンツではRHELクローンのLinuxOSの扱い方を紹介していますが、その元となるRHELは、開発元のRedHat社がそのシステムに最適と思われる形で各アプリケーションをコンパイルしてOSに付属し、ソースコードをいじる技術がない人にでも簡単にLinuxOSが利用できるように工夫されたディストリビューションです。

ところで、たまーに聞かれるのが、

「オープンソースって、サポートはどうなっているの?。そんなもの仕事に使って大丈夫なの?。」

という心配のお言葉です。

日本には古来から「タダほど高いものはない。」「安物買いの銭失い。」なんて格言があって、そういうものは「ウラ」があったりすぐ壊れてだめになったりして、

「結局お金を出していいものを手に入れるほうがトクなんだよね。」

なんて結論に落ち着きやすいのですよね。国民性として。だからRHELクローンを使ってて、

「OSもタダ。アプリケーションもタダ。もちろん合法的にタダ。」

なんてことをいうと、

「それって大丈夫なの?...。」

みたいな答えが返ってくるわけですね。そんでもって、

「うん大丈夫。サポートもばっちりだから。もちろんサポートは無料だし。」

っていうと、Windowsと有料のアプリケーションしか知らない人は、

「えー。なんでー。そんなのありえなーい。」

となっちゃうわけです。


一般的にサポートといえば、次の二通りの体制を指すでしょう。

一つ目はプログラムサポート。例えば動作の不具合が見つかったときやなんかに修正プログラムをくれたりする体制です。RHELクローンもyumを使ってバージョンアップや修正プログラムをインストールできますからサポートありのOSと胸を張って言えるわけです。

もう一つは俗にユーザーサポートと呼ばれるやつで、使い方がわからないとかいうときに電話やメールで問い合わせられる体制を指します。LinuxOSでも有償の場合はこれがありますが、無償のLinuxOSやアプリケーションの場合はこれがないので、メーリングリストなんかを活用することになります。

要するにユーザーが「お金を払ったお客さん」なのかそうでないのかでサポートの内容は異なるわけです。

とはいえサポートはサポートです。

修正プログラムを配布するにしても、メーリングリストを運営するにしても、どこかで誰かが何かをしなきゃならないわけですが、その「誰かが何かをする」ための経費って、どこから捻出しているのでしょうか。

もちろん「オープンソースのプログラムは人類の共有財産だ!。」とボランティアに徹してくれている方も大勢いらっしゃいますし、国や公的機関、企業からの補助、ユーザーからのカンパなどで運営されているところも多いでしょう。ホームページ上の広告収入を財源にしているディストリビューターも少なくはないようです。

またRedHat社やMovableTypeのシックスアパート社のように、個人用途は無料、商業利用で問い合わせサポートが必要なら有料、という具合にして運営されている会社もあります。

これらオープンソースを扱う会社や団体がほとんど例外なくメーリングリストやユーザーフォーラムを設けているのはもちろん親切心だけではなく、ここから得られた情報をプログラムの改良に役立てる目的があるからです。

つまりこの、

「プログラムを与える側は無料で配布し、与えられた側は何らかの形で技術貢献をする。」

という形で、配布側と利用側が共同でプログラムを開発してゆく、というのがオープンソースのもう一つの姿だといえます。

一方で、ソースコードを公開しない「クローズドソース」で運営されているソフトウエア会社は、ユーザーからの要望や苦情は寄せられても技術的なフォローは期待できませんから、プログラム開発のほとんどを内部のプログラマーで行わなければならず、営業活動やマニュアルの作成、ユーザーサポートまで自前でやならければならないので、どうしても高い値段でライセンスを売らなければ採算が合わないということになります。

Windows自体がクローズドソースなので、Windows用のソフトを販売しているメーカーの多くもこういう形態にならざるを得ないわけですね。

そうするとユーザー側はソフトに不具合があっても自分でなんとかできるわけではありませんから、ユーザーの多くが、

「お金払っているんだから、きちっと作ってくれよっ!。電話したらすぐ繋がるようにしろよっ!。」

みたいなメーカーへの責任押し付け体質になっちゃうわけです。

そしてちょっとでも気に入らないことがあると、価格.comのユーザーレビューなんかに、

「あそこのメーカーのソフトはカスだ!。」

「いや、メーカーそのものがタコだ!。特にサポートがっっ!。」

みたいな過激な書き込みが闊歩したりするわけですね。


というわけで、クローズドソースのWindowsOSの世界からオープンソースのLinuxOSの世界にやってきた人にとって、最初は、

「なんで無料なのにサポート付きなの?。」

という不安を覚えることになります。そして、

「サポート付きなのに、使用は自己責任って、どーゆーこと?。」

ってなっちゃうわけです。


オープンソースのプログラムは、

「動作保証はいたしませんがプログラムの情報はすべて公開します。利用したい方はご自由にどうぞ。不具合があれば自分で修正していただいても結構です。また、お気付きの点があれば是非レポートください。もちろんそのレポートを元にこちらでも可能な限り改良してまたバージョンアップして公開いたします。」

というスタンスで配布されているケースがほとんどです。

そこには企業の販売戦略などが入る余地はありませんから、利用価値がないプログラムは誰にも相手にされずに自然淘汰されます。そして他のディストリビューターや多くのユーザーにその有用性が認められたとき、スタンダードプログラムとしての地位を得ることになります。

RHELクローンやBINDやApacheなど、このお便利サーバー.comで紹介しているプログラムは、メーカーのごり押しによってではなく、そうやって「成るべくして」現在に至っている代表的なディストリビューションといえます。

そして一度スタンダードの地位を得たプログラムは、仮にその開発元のディストリビューターが開発から手を引いてしまっても消滅することはありません。

本当に利用価値の高いプログラムであれば、公開されているソースを元に他のディストリビューターや有志によって改良が続けられ、時には派生プログラムが生まれたり他のプラットフォームに移植されたりしながら成長を続けることになります。

お便利サーバー.com管理人的には、メーカーが手を引いたらそれで終わり、なんて有料アプリケーションのほうがよっぽど「大丈夫なの?」って感じがするのですけどね。

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