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Linuxとデフラグ

WindowsOSを使うときのハードディスクメンテナンスのひとつが デフラグ

デフラグとは、

ハードディスク上のデータの消去と書き込みが繰り返されると、一つのデータや空き領域がハードディスク上に連続して配置されていない状態(断片化)が多くなるためハードディスクの見かけ上の読み書き速度が低下するが、この断片化現象を解消することで読み書き速度を復旧するための作業。

を指します。

WindowsOSのファイルシステムは、

「読み書きヘッドの移動距離を小さくしてアクセスを高速化するため、データをハードディスクの外周に詰めて書き込みを行う。」

という基本設計になっていますから、データの消去と書き込みを繰り返すと以下のようなメカニズムで断片化が発生します。

下の絵はあくまで説明のための模式図です。詳しい方は「何か違う」みたいな細かいツッコミを入れないようにお願いします。

Windowsのディスクフォーマットで断片化が起こるメカニズム
Windowsのディスクフォーマットで断片化が起こるメカニズム

このような断片化が大量に発生してしまうと、一つのデータを読み出したり書き込んだりするときに、ハードディスクの複数の領域から読み出したり書き込んだりしなければならないために動作ロスが起こります。

そこで、

Windowsのデフラグ処理
Windowsのデフラグ処理
几帳面なひとの中には毎日デフラグをやらないと気がすまない方がけっこういらっしゃいますが、普通の使用環境なら、デフラグは1〜2ヶ月に一回やれば充分らしいです。
「デフラグノイローゼ」には気をつけましょう。

のようにデータを連続化する処理(デフラグ)を定期的に行う必要があるというわけです。

さて、たまに 「Linuxはデフラグしなくていいの?。」 と聞かれることがあります。

結論からいうと、

Linuxのファイルシステムはデフラグする必要はありません。

Linuxを含むUNIX系OSが、元々「マルチユーザー」での利用を前提として開発されているのはもうご存知のことと思います。つまり、WindowsOSに比べるとハードディスクへの読み書き頻度が高いという特徴があります。

そのため、Linux標準のファイルシステム ext2,(ext3) は、

「データをできるだけハードディスク上に広く分散させ、絶対的な速度を求めない代わりに断片化による低速化を防ぐ。」

という仕様になっています。

ext2(ext3)の読み書きの模式図
ext2(ext3)の読み書きの模式図

この仕様によりext2(ext3)フォーマットでは、パーティションの空き容量が全体の10%以上確保されていれば、数%以上の断片化は起こらないといわれています。

つまりLinuxの標準フォーマットでは事実上デフラグ処理は不要と考えて構いません。

もちろん、Linux用のデフラグツールがないわけではありません。

実は defrag というそのものズバリのツールがあるのですが、以上のような理由でツール自体の存在意義があまり見当たらないため、これが標準で添付されているディストリビューションはほとんどありません。

というわけですから、もしあなたが「デフラグ大好き人間」だとしても、Linuxに関しては「きっぱり忘れていい」と思います。本当に。

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